2007年度 第2回 ウラガワのコダワリ 〜各職能における職業病〜
都市のあちこちに五月病が蔓延するこの時期、コラム第2回のテーマは『職業病』です。
客観的に見直してみると、個人の癖のようなものから、各職能に介在するしきたりや考え方まで、様々な職業病が存在します。こういった職業病はよく冗談にも使われますが、それは私たち誰もが、「同じく違っている」からでしょう。
一方で、このような「内部」では意識されていないことを「外部」に伝えるという難しさを、今回のテーマは孕んでいます。かつて、マイケル・ポランニーが提唱した「暗黙知」という概念で脚光を浴びたこの「オモテとウラ」のような問題から、現代の多様な職能の一面が浮かび上がるのではないでしょうか。
ジョークのネタとして興味深い対象にも、社会学的なテーゼにもなりえる、今回のテーマ。「オモテ」から「ウラガワ」を見た時に浮かび上がってくるコダワリのエピソード、お楽しみください!
スタジオOJMM (設計・研究・翻訳)
代表 牧尾晴喜
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