勤労紳士様からご指名です

留学前のぼくはカラオケと家庭教師と肉体労働の派遣という脈略のないバイトを掛け持ちしていた。
日中はカラオケで接客をし、その前後に時間調整した家庭教師では先生と呼ばれ、カラオケが空いた日には派遣でこき使われる日々。
いま思えばその類の派遣バイトの黎明期だったのだろうけれど、イベント設営や荷物運びの現場ではむちゃなことも結構あったようにおもう。

たとえば夜勤空けで泥のように眠りはじめた朝、班長からの電話があった。
「今から現場いける?」
「夜勤から戻ってきたとこなんですけど」
「ああ、そっか!勘違いしてたわ。ゴメン!で、今から現場いける?」
といった感じのことが多々あった。気がする。

そんな現場で20~30代くらいの男どもがたくさんいたわけだが、すでに海外でいろいろと経験していた彼とは気があった。
「実戦的な話」だけでなく、むしろ「なぜ海外にいくのか」といった点でひじょうに参考になる話を聞かせてもらった。

その後ぼくが留学し、かれも関西を離れてしまったので年賀状くらいのやりとりだけだったんだけれど、彼から「仕事で大阪にいく」との連絡をもらい、先日会った。
7年ぶり。

日本にいるとばかりおもっていたら、また海外でバリバリと働いていることを聞いて驚いた。
最近のぼくが接することのすくなくなった、東南アジアの熱気やひとびとの熱意なんかも聞けた。
一年に何度もない、印象深い会合だ。

ちなみに。
久しぶりに連絡をとるにあたってブログ(このサイト)をみてみたら、「淫乱貴婦人様からご指名です」という題名のエントリを書いているぼくに「安心」したとのこと。
社会的には大きなマイナスなことが人間関係的にプラスにはたらいてしまうという、このカルマ。

コメントは受け付けていません。