スタジオOJMMが提供するウェブマガジン「学芸カフェ」(毎月10日更新)の11月号。
11月号の内容は、以下の4本。
★インタビュー: 黒瀬珂瀾氏(歌人)
★連載1: きむいっきょん ラブ!なこの世で街歩き
街にかかる虹
★連載2: 野村雅夫式「映画構造計画書」
つんのめる猫の眼 ~ハーブ&ドロシー~
★連載3: 【連載小説】 ハウスソムリエ 寒竹泉美
巻貝姉妹、姉の場合
今月号では、歌人の黒瀬珂瀾(くろせからん)さんにインタビュー。
TVで観るイメージと同じく、インタビュー当日も渋く「黒」でキメておられた。
たまたま9月11日にインタビューさせてもらったので、短歌と欧米の関係なんかもいろいろと聴けたし、多和田葉子さんの話でも盛り上がれてよかった。
(黒瀬さんの歌に「エクソフォニー」と出てくるのだけれど、それが多和田さんとの関連なのかどうか、前から気になっていたのだ。)
短歌って、学校で習った以外には触れていないというひとが多いと思うのだけれど、いまどきの短歌も面白い。
今回のインタビューでは、黒瀬さんの短歌も3首転載させてもらっているので、ぜひどうぞ。
「翻訳」を仕事にしているぼくは、「短歌」という世界にも興味を持っている。
言葉を扱う世界の長距離走はおそらく小説で、短距離走は詩歌だろう。
短歌は日本のものだけれど海外文化との関係も深くて、そこには宿命がある。
そんな裏側の息づかいもちらりと感じつつ読んでいただければ、これ以上の喜びはない。