‘翻訳の仕事’ カテゴリーのアーカイブ

建築雑誌12月号の翻訳

2010年12月7日 火曜日

翻訳を担当する『建築雑誌』の12月号が発行された。
今回の特集は「平城遷都1300年考- On the 1300th Anniversary of Nara Capital」
奈良は平城京遷都1300年で沸き立ったけれど、その内容を検証しようということ。



今月号では海外とのやりとりや大仕事はそれほどなかったのだけれど、同時進行で少し先の大仕事を進めている。

先日紹介した『建築雑誌』ウェブサイトではどうやら次号予告もあるようなので、そんな想像もしながらちらりとご覧ください。

『建築雑誌』ウェブサイト全面リニューアル、建築雑誌11月号の翻訳:ノーマン・フォスター卿/ Sir. Norman Foster

2010年11月15日 月曜日

翻訳を担当する『建築雑誌』ウェブサイトが全面リニューアル。
ずいぶんと見易くなっていて驚いた。



そして、『建築雑誌』の11月号が発行された。
今回の特集は「エフェメラ(ephemera)-短命な建築媒体を後世に – Ephemera –Short-life Architectural Media for Prosperity」



で、ぼくが関係した11月号の大仕事といえば、フォスター・アンド・パートナーズのシニア・パートナー、グラハム・ヤング氏とのやりとりならびに原稿の翻訳だ。
フォスター事務所での資料の扱い方や今後のビジョンについて書かれてある。
BIMシステムのようなものについても、最前線の現場の様子がうかがえて興味深い。

フォスター事務所の建築では、香港上海銀行や大英博物館グレート・コートなどで、どれもダイナミックな印象をうけた。

香港を訪れたのは2004年3月、海外への建築調査の経由だった。
学生4人でクーロン近くに宿をとり、迷路みたいな通路を歩いて、ベッドだけはかろうじて置けたという部屋にたどりつく。

そのときの記録をみると、まず「恋する惑星」のエスカレーターに行っている。
それから「地元の生活は市場で見える」ということで市場に行って楽しむものの、肉屋などグロテスクな陳列でゲンナリもしている。

夜の香港上海銀行は妖しく輝いていた。

Struggling Cities:60年代日本の都市プロジェクトから、続報

2010年11月4日 木曜日

先日紹介した、翻訳を担当した海外巡回展。
その上海での建築展について、都市/建築のウェブサイト「10+1(テンプラスワン)」や「ARTiT」で特集が組まれている。

10+1ウェブサイト

ARTiT

今回の展示企画者の建築家、日埜直彦さんによる説明、また、編集者の辻村慶人さんとの対談も掲載されている。
対談の話題は今回の展示だけでなく、日埜さんがよく手がけているギャラリー設計や、創刊されたばかりの雑誌『TOO MUCH』の話なんかにも広がっていて興味深い。


上海展の展示風景


上海展のテーブル展示


展覧会カタログ(中央奥)と『TOO MUCH』創刊号(左手前)


会場風景

自分が携わった仕事が形になって遠くにいる人の手におさまっているのを見るのは嬉しいものだ。
青臭いけれど、こういうシーンをみると、そんなことを改めておもう。

2010年国際交流基金 上海特別巡回展
Struggling Cities: From Japanese Urban Projects in the 1960s

2010年国際交流基金 上海特別巡回展:「Struggling Cities: From Japanese Urban Projects in the 1960s」展

2010年10月14日 木曜日

翻訳を担当した海外巡回展がスタートした。
10月14日~11月7日、場所は上海。

2010年国際交流基金 上海特別巡回展

1960年代の建築と都市をテーマとして、丹下健三氏、菊竹清訓氏、黒川紀章氏、槇文彦氏、といった建築家たちが当時提案した「未来」の姿がある。

ぼくは生まれていなかったけれど、想像するに、科学の力を純粋に信じることのできる時代だったのだろう。
69年のアポロ11号はおそらくその絶頂だった。

この展示は1960年代の東京にフォーカスしているけれど、決して過去の話でなく、いまの世界都市が学べることはおおくある。
会場には、現在の東京の姿や、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』で有名な押井守氏のアニメなんかも登場している。

期間中、上海におられる方はぜひどうぞ。
カタログも気合い入ってます。

建築雑誌10月号の翻訳:ユルグ・コンツェット氏/ Jürg Conzett

2010年10月7日 木曜日

翻訳を担当する『建築雑誌』の10月号が発行された。
今回の特集は「構造者の格律- Maxim of Structural Professionals」



表紙は工事中のサルギナトベール橋(ロベール・マイヤール 1930年)。
この軽快さ、いま見てもかっこいい。

で、ぼくが関係した10月号の仕事といえば、スイスの構造家コンツェット氏の事務所とのやりとりだ。
そして、関連する本誌見開き部分の図版説明の翻訳。
コンツェット氏は、ピーター・ズント事務所で働いた経験があり、本誌でも彼のしぶい構造物をみることができる。

それにしても、「格律」なんて言葉をカント哲学からさらりと持ってくる辺り、編集委員長はじめ面々の知的な豪胆ぶりはどうだ。

現代建築家コンセプト・シリーズ7佐藤淳|佐藤淳構造設計事務所のアイテム

2010年9月20日 月曜日

翻訳を担当させてもらった現代建築家コンセプト・シリーズの最新刊がでた。



現代建築家コンセプト・シリーズ7: INAX出版
佐藤淳|佐藤淳構造設計事務所のアイテム

構造家の佐藤淳氏をフィーチャーした一冊。
「素材/実験/形態/現場」といった視点から実作を解説している。
藤本壮介氏、石上純也氏、などいろいろな建築家との共同制作の過程が分かる。

文章は、教科書的なカチッとした部分と、気軽でキャッチーな部分があり、翻訳もそのように対応している。
例によって写真・図版もおおいシリーズなので読みやすい。
ぜひご覧ください。

建築雑誌9月号の翻訳:建築年報2010- 建築学会総スクラム

2010年9月6日 月曜日

翻訳を担当する『建築雑誌』の9月号が発行された。
今回の特集は「建築年報2010- 建築学会総スクラム: Annual Report of Architecture 2010- Architectural Institute of Japan in a Full Scrum」



恒例の建築年報。
建築学会が1年を振り返る号で、区切りと総括の機会となっている。

連載ものの仕事は、作業が前倒しになる関係上、公表のタイミングがややこしい。
ぼくが担当しているのは翻訳だから企画などに比べると後の作業だけれど、それでも「ああ、こんな仕事、ずいぶんと前にやったなあ」と感じることも多々。

ところで今号、表紙は真っ白だ。
そして、
『建築雑誌』創刊号ロゴ(明治20年!)と
日本建築学会紋章(谷口秀郎氏、昭和5年)
のエンボス加工。
洒落ている。

建築雑誌8月号の翻訳:マーク・グラノヴェッター氏/ Mark Granovetter

2010年8月6日 金曜日

翻訳を担当する『建築雑誌』の8月号が発行された。
今回の特集は「NPO Now- present situation of NPO on kenchiku」



で、ぼくが関係した8月号の大仕事といえば、社会学者のマーク・グラノヴェッター氏とのやりとりだ。

ぼくは建築専攻だけれど留学中は社会学を専攻していた。
環境問題や国際開発の文献をよく読み、当然、彼のソーシャル・ネットワークに関する理論、“The strength of weak ties”(弱い紐帯の強み)なんかもよく話題に挙がった。
彼の本を特別に熟読したというわけではなく、そこにあるのはweak tieなのだけれど、こういう形でかかわることができるのは嬉しいものだ。

「Voluntary Architects’ Network 建築をつくる。人をつくる。ルワンダからハイチへ」そしてブラッド・ピット氏

2010年7月13日 火曜日

翻訳で協力させてもらった本が7月15日、inax出版から刊行予定。



Voluntary Architects’ Network
  —建築をつくる。人をつくる。ルワンダからハイチへ
坂茂+慶應義塾大学坂茂研究室 著


ぼくは坂茂氏の建築に対峙する姿勢がすきだ。
彼が設計した銀座のニコラス・G・ハイエックセンターみたいなハイテク建築も好きで東京ではいつもふらりと寄ってしまう。
この「VAN」のような復興支援活動について読むと、建築家という職能の存在意義を考えさせられる。
帯にある通り、「建築家は社会に何ができるだろう」と。



そして帯には、ブラッド・ピット氏の言葉もある。
肩書は“俳優、復興支援組織「Make It Right」主宰”となっているが、いわゆるブラピだ。
坂氏との対談で、彼は社会正義について、そして建築について語っている。
“…for me that’s the real definition of architecture.”
なんてセリフ、ハリウッド映画ではなかなかお目にかかれないだろう。

この日本語と英語が併記されている本で、ぼくは「日本語→英語」の翻訳をさせてもらっている。
こういうときはいつも、ほとんどの知り合いはぼくが書いたほう(英語)は読んでくれない。
たくさんの人が読みやすいほうで読めるための翻訳だから、そのことは理解している。
「いいよ。英語は大変だから読んでくれなくて。ブラピは読むとしたら英語のほうだろうけどね」とつぶやいてみると、嬉々として英語をすこしは眺めてくれる今回。

建築雑誌7月号の翻訳:ヴォルフガング・ティルマンス氏/ Wolfgang Tillmans

2010年7月6日 火曜日

翻訳を担当する『建築雑誌』の7月号が発行された。
今回の特集は「建築写真小史—建築写真を拡張するために Short History of Architectural Photography to the New Architectural Photography」だ。
「建築雑誌」で約30年振りの建築写真特集。



渡辺義雄氏撮影の表紙には梶井基次郎氏の短文「太郎と街」が添えられている。
そして、建築写真の大御所、二川幸夫氏に企画拒否されるという緊張感あるクダリから特集はスタートする。
(担当者からすれば、緊張どころではなかっただろうけれど。)



で、ぼくが関係した7月号の大仕事といえば、写真家のヴォルフガング・ティルマンス氏とのやりとりだ。
彼のような写真家とのやり取りにかかわることができたのは嬉しいこと。
ロバート・フランク氏といい、今年は写真家と相性がいいのだろうか。

ちなみにティルマンス氏の写真集はこんな感じ。
(中崎町のギャラリー、ONE PLUS 1 galleryで場所を借りて撮影。背景の裸婦は無視してください。)