スタジオOJMMが提供するウェブマガジン「学芸カフェ」(毎月10日更新)の9月号。

9月号の内容は、以下の4本。
★インタビュー: 真箏氏(芸妓)
★連載1: きむいっきょん ラブ!なこの世で街歩き
街は話している
★連載2: 野村雅夫式「映画構造計画書」
体当たりとはこのことぞ! ~ミレニアム2・3~
★連載3: 【連載小説】 ハウスソムリエ 寒竹泉美
静かな家
今月号では、祇園の芸妓、真箏氏にインタビュー。
彼女はジャズシンガーとしてMAKOTO名義でも活躍している。
それぞれの仕事に進んだ経緯や花街でのことについてお話をうかがった。
これだけ多くのことをやりながら、まだまだやりたいことがあるという。
それでいて、慌ただしくもなくて楽しい雰囲気を作り出せるひとだ。
お仕事前に祇園でインタビューさせてもらい、単純なぼくは芸事に励みたい気分になった。
そんな裏側の息づかいもちらりと感じつつ読んでいただければ、これ以上の喜びはない。
学芸カフェ2010年9月号、真箏/MAKOTO氏
2010年9月10日建築雑誌9月号の翻訳:建築年報2010- 建築学会総スクラム
2010年9月6日
翻訳を担当する『建築雑誌』の9月号が発行された。
今回の特集は「建築年報2010- 建築学会総スクラム: Annual Report of Architecture 2010- Architectural Institute of Japan in a Full Scrum」

恒例の建築年報。
建築学会が1年を振り返る号で、区切りと総括の機会となっている。
連載ものの仕事は、作業が前倒しになる関係上、公表のタイミングがややこしい。
ぼくが担当しているのは翻訳だから企画などに比べると後の作業だけれど、それでも「ああ、こんな仕事、ずいぶんと前にやったなあ」と感じることも多々。
ところで今号、表紙は真っ白だ。
そして、
『建築雑誌』創刊号ロゴ(明治20年!)と
日本建築学会紋章(谷口秀郎氏、昭和5年)
のエンボス加工。
洒落ている。

はづき
2010年8月27日
残っているボトル・コーヒー。
コーヒーゼリーを作り、残った寒天をつかって水ようかんをつくる。
すると今度はこしあんが残ったので白玉団子に添える。
白玉団子には豆乳を入れてみたのだけれど、残った豆乳はカフェオレにする。
ボトルのコーヒーを飲みきった。
前から気になっていた森博嗣氏の「小説家という職業」を読む。
小説家の心構えのようなことやビジネスとしての側面、が彼自身の経験から率直に書かれていて、小説とは縁遠いぼくにとっても興味深い内容だ。
村上隆氏の「芸術起業論」もそうだったけれど、たとえ芸術や創作活動であっても、それを「仕事」とするならばビジネスとしての裏打ちが必要だという話が、身も蓋もなく書かれている。
身も蓋もない話はおもしろい。
ぼくの今の仕事にもっとも直接関係するのは、大きなうねりの中にある出版業界の話だろう。
インタビューで京都・祇園へ出かける。
周辺を散策していると、たまたま飛脚を見かけた。
暑さで頭をやられているわけではなく、祇園では佐川急便のスタッフが飛脚をイメージした腹掛け姿で仕事をしているのだ。
新聞記事で読んではいたけれど、実際にみると、思っていたよりも良い印象をうけた。
京都の風情は大事にしたいもの。
「先人の足跡を尊ぶ気持ち」の重要さは、古代都市シャンドラでニコ・ロビンも説いている。
Agatha Christieの別の本をよむ。
何冊か読んでいると作家のクセも分かってくる。
よく使う単語だとか。
かぼちゃサラダにはクリームチーズをつかい、冷やすと美味しい。
英語の小説で最近気になっているのは素材に関連する単語を使った比喩。
たとえば“wooden”で「無表情な」だとか。
しばらく前に“The Long Goodbye”の原書と村上春樹氏の訳本をパラパラと比べてみたりしたのだけれど、そのときに“She said in a stainless-steel voice.”という表現に出会って、気になっていた。
日本語ではあまりない感覚ではないか。
公園で周回コースを皆が反時計周りに走っている。
ぼくは逆向き、時計周りに走る。
人生における流儀のメタファー、といったことではまったくなくて、走っている人たちをみるのが単に楽しいからだ。
黙々と走るおじいさん、仕事帰りのいわゆるOL、陸上部らしき学生たち、小学生くらいの子どもたち。
いろいろなひとが走っている。
学芸カフェ2010年8月号、喜多俊之氏
2010年8月10日
スタジオOJMMが提供するウェブマガジン「学芸カフェ」(毎月10日更新)の8月号。

8月号の内容は、以下の4本。
★インタビュー: 喜多俊之氏(プロダクトデザイナー)
★連載1: きむいっきょん ラブ!なこの世で街歩き
柄にまつわるエトセトラ
★連載2: 野村雅夫式「映画構造計画書」
金網越しに黒革の手袋 ~ボローニャの夕暮れ~
★連載3: 【連載小説】 ハウスソムリエ 寒竹泉美
優秀な探偵
今月号では、プロダクトデザイナーの喜多俊之氏にインタビューしている。
最近ではテレビのAQUOSや、愛・地球博のロボットwakamaruのデザインで紹介されることが多いだろうか。
喜多さんの近刊「地場産業+デザイン」がウェブマガジンを掲載してもらっている学芸出版社から出ていることや、また、イベントで司会をさせてもらったこともあって、インタビューをさせていただくことになった。
自分が属する業界をハッピー産業と捉えること。
各国政府のデザイン顧問や、8月からは大阪市の市長特別顧問に委嘱されている話なんかをいろいろと聞かせてもらうのは楽しい。
お酒の席で聞いたからよけいに楽しかったのかもしれないけれど。
そんな裏側の息づかいもちらりと感じつつ読んでいただければ、これ以上の喜びはない。
建築雑誌8月号の翻訳:マーク・グラノヴェッター氏/ Mark Granovetter
2010年8月6日
翻訳を担当する『建築雑誌』の8月号が発行された。
今回の特集は「NPO Now- present situation of NPO on kenchiku」

で、ぼくが関係した8月号の大仕事といえば、社会学者のマーク・グラノヴェッター氏とのやりとりだ。
ぼくは建築専攻だけれど留学中は社会学を専攻していた。
環境問題や国際開発の文献をよく読み、当然、彼のソーシャル・ネットワークに関する理論、“The strength of weak ties”(弱い紐帯の強み)なんかもよく話題に挙がった。
彼の本を特別に熟読したというわけではなく、そこにあるのはweak tieなのだけれど、こういう形でかかわることができるのは嬉しいものだ。
ふみづき
2010年7月29日
出版関連の翻訳案件が重なり、ひきこもって作業する。
オリーブを練りこんだパスタでシンプルなペペロンチーノをつくる。
ビールで乾杯。
季節のマンゴーを食し、種のまわりに残った果肉は、貧乏性だなあとおもいつつシャーベットにする。
冷やした甘夏ジュースは、味の輪郭がしっかりしている。
学芸カフェの連載でご一緒している、きむいっきょんさんが寄稿していたので、久しぶりに雑誌「プレイボーイ」を買う。
久しぶりすぎて緊張する。
夏休みの時期になり、公園では子どもたちが走りまわっている。
零細菜園も夏休み。
ぼくも今年にはいって、400キロくらいは走っただろうか。
欧米の翻訳者のライフスタイルについての本、復興住宅のあれこれが書かれた本などをひらく。
たまにいつもと違うスーパーやデパートで買い物をするのも楽しい。
ここの魚売り場は(寿司ネタ用の)玉子焼きを売ってるんだ、とか、ハーブコーナーが充実してるなあ、とか。
空き時間にはAgatha ChristieやAnne Riceを読むのだけれど、英語をもっと早く読めるようにならないといけない。
たとえば
“It was from Hilary Craven that she was trying to escape, and Hilary Craven was Hilary Craven in Morocco just as much as she had been Hilary Craven in London.”
という文章があり同じ人名が4回も出ていて、機械翻訳が苦手そうな文章だなあとおもい、ぼくならどうやって訳すだろうかと考えてみる。
たまたまコーヒーをいただいたのだけれど、ぼくはコーヒーを飲まないので、コーヒーゼリーにして香りを楽しむ。
ごま豆腐をつくったり冬瓜料理を冷やしたりして、夏らしさを感じてみる。
結城
2010年7月22日「Voluntary Architects’ Network 建築をつくる。人をつくる。ルワンダからハイチへ」そしてブラッド・ピット氏
2010年7月13日
翻訳で協力させてもらった本が7月15日、inax出版から刊行予定。

Voluntary Architects’ Network
—建築をつくる。人をつくる。ルワンダからハイチへ
坂茂+慶應義塾大学坂茂研究室 著
ぼくは坂茂氏の建築に対峙する姿勢がすきだ。
彼が設計した銀座のニコラス・G・ハイエックセンターみたいなハイテク建築も好きで東京ではいつもふらりと寄ってしまう。
この「VAN」のような復興支援活動について読むと、建築家という職能の存在意義を考えさせられる。
帯にある通り、「建築家は社会に何ができるだろう」と。
そして帯には、ブラッド・ピット氏の言葉もある。
肩書は“俳優、復興支援組織「Make It Right」主宰”となっているが、いわゆるブラピだ。
坂氏との対談で、彼は社会正義について、そして建築について語っている。
“…for me that’s the real definition of architecture.”
なんてセリフ、ハリウッド映画ではなかなかお目にかかれないだろう。
この日本語と英語が併記されている本で、ぼくは「日本語→英語」の翻訳をさせてもらっている。
こういうときはいつも、ほとんどの知り合いはぼくが書いたほう(英語)は読んでくれない。
たくさんの人が読みやすいほうで読めるための翻訳だから、そのことは理解している。
「いいよ。英語は大変だから読んでくれなくて。ブラピは読むとしたら英語のほうだろうけどね」とつぶやいてみると、嬉々として英語をすこしは眺めてくれる今回。
学芸カフェ2010年7月号、押尾コータロー氏
2010年7月9日
スタジオOJMMが提供するウェブマガジン「学芸カフェ」(毎月10日更新)の7月号。
(今月は10日が週末なので1日早いのです。)

7月号の内容は、以下の4本。
★インタビュー: 押尾コータロー氏(ギタリスト)
★連載1: きむいっきょん ラブ!なこの世で街歩き
静かに燃える情熱看板
★連載2: 野村雅夫式「映画構造計画書」
情念を描く監督の情念 ~キャタピラー CATERPILLAR~
★連載3: 【連載小説】 ハウスソムリエ 寒竹泉美
詐欺師対決
今月号では、ギタリストの押尾コータロー氏にインタビューしている。
ぼくは気軽な仕事や作業のときには音楽をかけることが多いのだけれど、そんなとき、よく彼のインストルメンタルを選ぶ。
(こんなふうにブログを書いているときだとか。)
当日は、撮影も兼ねていたので、構えたギターを爪弾きながらいろいろと質問に答えていただいた。
気さくな人柄がにじみ出るとともに、大阪のノリで面白いエピソードも教えてもらえた、楽しいインタビューだ。
喋ってるところを聴きたいひとは、ラジオ番組「押尾コータローの押しても弾いても」もどうぞ。
喋るギターのコーナーも面白い。
笑える話やいい話でも、諸事情で、たとえばラジオならいいけれどインタビューのような活字では残せないものもある。
そんな裏側の息づかいもちらりと感じつつ読んでいただければ、これ以上の喜びはない。
建築雑誌7月号の翻訳:ヴォルフガング・ティルマンス氏/ Wolfgang Tillmans
2010年7月6日
翻訳を担当する『建築雑誌』の7月号が発行された。
今回の特集は「建築写真小史—建築写真を拡張するために Short History of Architectural Photography to the New Architectural Photography」だ。
「建築雑誌」で約30年振りの建築写真特集。

渡辺義雄氏撮影の表紙には梶井基次郎氏の短文「太郎と街」が添えられている。
そして、建築写真の大御所、二川幸夫氏に企画拒否されるという緊張感あるクダリから特集はスタートする。
(担当者からすれば、緊張どころではなかっただろうけれど。)
で、ぼくが関係した7月号の大仕事といえば、写真家のヴォルフガング・ティルマンス氏とのやりとりだ。
彼のような写真家とのやり取りにかかわることができたのは嬉しいこと。
ロバート・フランク氏といい、今年は写真家と相性がいいのだろうか。
ちなみにティルマンス氏の写真集はこんな感じ。
(中崎町のギャラリー、ONE PLUS 1 galleryで場所を借りて撮影。背景の裸婦は無視してください。)

