出版関連の翻訳案件が重なり、ひきこもって作業する。
オリーブを練りこんだパスタでシンプルなペペロンチーノをつくる。
ビールで乾杯。
季節のマンゴーを食し、種のまわりに残った果肉は、貧乏性だなあとおもいつつシャーベットにする。
冷やした甘夏ジュースは、味の輪郭がしっかりしている。
学芸カフェの連載でご一緒している、きむいっきょんさんが寄稿していたので、久しぶりに雑誌「プレイボーイ」を買う。
久しぶりすぎて緊張する。
夏休みの時期になり、公園では子どもたちが走りまわっている。
零細菜園も夏休み。
ぼくも今年にはいって、400キロくらいは走っただろうか。
欧米の翻訳者のライフスタイルについての本、復興住宅のあれこれが書かれた本などをひらく。
たまにいつもと違うスーパーやデパートで買い物をするのも楽しい。
ここの魚売り場は(寿司ネタ用の)玉子焼きを売ってるんだ、とか、ハーブコーナーが充実してるなあ、とか。
空き時間にはAgatha CristieやAnne Riceを読むのだけれど、英語をもっと早く読めるようにならないといけない。
たとえば
“It was from Hilary Craven that she was trying to escape, and Hilary Craven was Hilary Craven in Morocco just as much as she had been Hilary Craven in London.”
という文章があり同じ人名が4回も出ていて、機械翻訳が苦手そうな文章だなあとおもい、ぼくならどうやって訳すだろうかと考えてみる。
たまたまコーヒーをいただいたのだけれど、ぼくはコーヒーを飲まないので、コーヒーゼリーにして香りを楽しむ。
ごま豆腐をつくったり冬瓜料理を冷やしたりして、夏らしさを感じてみる。
ふみづき
2010年7月29日結城
2010年7月22日「Voluntary Architects’ Network 建築をつくる。人をつくる。ルワンダからハイチへ」そしてブラッド・ピット氏
2010年7月13日
翻訳で協力させてもらった本が7月15日、inax出版から刊行予定。

Voluntary Architects’ Network
—建築をつくる。人をつくる。ルワンダからハイチへ
坂茂+慶應義塾大学坂茂研究室 著
ぼくは坂茂氏の建築に対峙する姿勢がすきだ。
彼が設計した銀座のニコラス・G・ハイエックセンターみたいなハイテク建築も好きで東京ではいつもふらりと寄ってしまう。
この「VAN」のような復興支援活動について読むと、建築家という職能の存在意義を考えさせられる。
帯にある通り、「建築家は社会に何ができるだろう」と。
そして帯には、ブラッド・ピット氏の言葉もある。
肩書は“俳優、復興支援組織「Make It Right」主宰”となっているが、いわゆるブラピだ。
坂氏との対談で、彼は社会正義について、そして建築について語っている。
“…for me that’s the real definition of architecture.”
なんてセリフ、ハリウッド映画ではなかなかお目にかかれないだろう。
この日本語と英語が併記されている本で、ぼくは「日本語→英語」の翻訳をさせてもらっている。
こういうときはいつも、ほとんどの知り合いはぼくが書いたほう(英語)は読んでくれない。
たくさんの人が読みやすいほうで読めるための翻訳だから、そのことは理解している。
「いいよ。英語は大変だから読んでくれなくて。ブラピは読むとしたら英語のほうだろうけどね」とつぶやいてみると、嬉々として英語をすこしは眺めてくれる今回。
学芸カフェ2010年7月号、押尾コータロー氏
2010年7月9日
スタジオOJMMが提供するウェブマガジン「学芸カフェ」(毎月10日更新)の7月号。
(今月は10日が週末なので1日早いのです。)

7月号の内容は、以下の4本。
★インタビュー: 押尾コータロー氏(ギタリスト)
★連載1: きむいっきょん ラブ!なこの世で街歩き
静かに燃える情熱看板
★連載2: 野村雅夫式「映画構造計画書」
情念を描く監督の情念 ~キャタピラー CATERPILLAR~
★連載3: 【連載小説】 ハウスソムリエ 寒竹泉美
詐欺師対決
今月号では、ギタリストの押尾コータロー氏にインタビューしている。
ぼくは気軽な仕事や作業のときには音楽をかけることが多いのだけれど、そんなとき、よく彼のインストルメンタルを選ぶ。
(こんなふうにブログを書いているときだとか。)
当日は、撮影も兼ねていたので、構えたギターを爪弾きながらいろいろと質問に答えていただいた。
気さくな人柄がにじみ出るとともに、大阪のノリで面白いエピソードも教えてもらえた、楽しいインタビューだ。
喋ってるところを聴きたいひとは、ラジオ番組「押尾コータローの押しても弾いても」もどうぞ。
喋るギターのコーナーも面白い。
笑える話やいい話でも、諸事情で、たとえばラジオならいいけれどインタビューのような活字では残せないものもある。
そんな裏側の息づかいもちらりと感じつつ読んでいただければ、これ以上の喜びはない。
建築雑誌7月号の翻訳:ヴォルフガング・ティルマンス氏/ Wolfgang Tillmans
2010年7月6日
翻訳を担当する『建築雑誌』の7月号が発行された。
今回の特集は「建築写真小史—建築写真を拡張するために Short History of Architectural Photography to the New Architectural Photography」だ。
「建築雑誌」で約30年振りの建築写真特集。

渡辺義雄氏撮影の表紙には梶井基次郎氏の短文「太郎と街」が添えられている。
そして、建築写真の大御所、二川幸夫氏に企画拒否されるという緊張感あるクダリから特集はスタートする。
(担当者からすれば、緊張どころではなかっただろうけれど。)
で、ぼくが関係した7月号の大仕事といえば、写真家のヴォルフガング・ティルマンス氏とのやりとりだ。
彼のような写真家とのやり取りにかかわることができたのは嬉しいこと。
ロバート・フランク氏といい、今年は写真家と相性がいいのだろうか。
ちなみにティルマンス氏の写真集はこんな感じ。
(中崎町のギャラリー、ONE PLUS 1 galleryで場所を借りて撮影。背景の裸婦は無視してください。)

羽良多平吉氏の会 その2:ユリイカときらら
2010年6月27日
羽良多氏のパーティには80人くらい集まっており、会場は大盛況だ。
そこで出会ったシャレた人たちのいちぶについて。
ユリイカの編集長氏も発起人のひとり。
年齢もわりと近かったユリイカ編集部の方とは、いろいろと気軽に話をさせてもらった。
いわゆるジョジョラーであるぼくとしては、荒木飛呂彦氏の話はハズせない。
ほかにも、建築家のコールハース特集だとか。
スタジオOJMMのメンバーでコールハースのロッテルダム事務所、OMAを訪問したときを思い出して懐かしかった。あれも8年前か。
すこしだけ宣伝しておくと、ユリイカ2010年7月号は、「田辺聖子」特集だ。
小学館きららの編集長氏。
学芸カフェの連載で中村佑介さんにインタビューしたときには「きらら」1月号の表紙を使わせてもらったので、そのお礼など。
ついこないだ中村さんがブログで小学館きららの表紙を例にして書いていたのだけれど、雑誌の季節感というのは難しい問題だ。
(5月号は4月に書店に並ぶので、その表紙絵は3月に仕あげる、だとか。)
すこしだけ宣伝しておくと、きらら7月号表紙ビジュアル(中村佑介氏)は、こんな感じです。(表紙のアートディレクション、デザインは、羽良多平吉氏、米倉みく氏。)

ほかにもいろいろな人たちと話し、ホテルに戻ったのは深夜。
エレベータで一緒になったスーツ姿のひとが、カバンをほめてくれる。
「オーストラリアの土産なんですよ」と答える。
四畳半神話大系を観る。
そのすこし後、サッカーの日本代表チームがデンマークに勝った。
予選リーグ突破の号外が配られる。
羽良多平吉氏の会
2010年6月26日
羽良多平吉氏のパーティへ。
東京・青山のシャレた店でシャレた音楽と映像、そして何より、シャレた人たちが集まっていた。
主役の羽良多氏は、書容設計、つまり書籍を中心としてデザイン活動を展開している。
もちろん本以外でも幅広く、たとえばYMOのアルバムジャケットのデザインなどを手がけたことでも知られている。
今年は「建築雑誌」をふくむ媒体のエディトリアル・デザインに携わっているので、関係者が集結という次第。
ぼくも「建築雑誌」翻訳のつながりで、毎月お世話になっている。
また、ぼくは坂本龍一氏に関連する翻訳案件を手がけたこともあるので、一方的な親近感もあったのだ。
羽良多氏と直接会って、そんな諸々の話ができてよかった。
発起人の方たちはほとんど初対面だったのだけれど、つながりのある人たちだったので話も弾む。
ワインが似合うパーティだった。

みなづき
2010年6月22日
おいしいさつま揚げがウリという店で業界団体の歓送会。
ちいさなドラマは日常のなかに無数にあるものだ。
いままでインタビューさせてもらった人たちは、ブログを読んだりしつつフォローしている。
先日は「もやしもん」の漫画家、石川雅之氏が、ニュースになっていた。
「ドラマもやしもん」とのコラボ企画について、フジテレビ、酒造メーカー、原作サイドでやり取りがあったよう。
関係者への配慮を十分にしている石川氏の態度が、評価されているようだ。
髪の話。
前はストレート、後ろはカールに。
「パーマかけたんだね」と言われることもあれば「ストレートにしたんだね」と言われたり。
同じものに対しても、人によって見解は異なる。
とまあ、そんな髪の話ができるのも、あと10年くらいか。
ルッコラとバジルが勢いよくそだつ。
寒天をつかって芋ようかんをつくる。
出先の用事はなるべく同じ日にまとめているけれど、どうしても重なって連続するときもある。
そんなある週。
木曜日はロータリークラブの会合で、異業種のひとたちの近況を知る。
金曜日は音楽関係の方にインタビュー。Fm802DJの野村雅夫さん、学芸出版社の連載担当氏にもオブザーバーとして同行してもらい、その後で軽く打合せ。移動時間には御堂筋線の車内で必死に翻訳作業。
土曜日はインテリア関係のイベントで司会。準備・運営から懇親会まで一日どっぷり。喜多俊之氏はすごく気さくな人だった。
日曜日は奨学金の面接官。具体的な内容は書けないけれど、いろいろな裏の事情を知るという意味でも学ぶことはおおい。
翻訳を頼むひとは、言葉のボーダーラインを越えたつながりをもとめている。
突然の東京出張がきまる。
運動のため走りにいこうと決めた日に雨が降っている その2
2010年6月21日
「減らす技術」のレオ・バボータ氏は
エクササイズの予定は「その日一番大事なアポ」だと考えよう。
と言っている。
その日一番大事なアポなら、雨なんて関係ないよな。
エクササイズ、ひいては健康管理には、そのくらいの継続性が必要とのこと。
学芸カフェ2010年6月号、石川雅之氏
2010年6月10日
「学芸カフェ」(毎月10日更新)の6月号。

6月号の内容は、以下の4本。
★インタビュー: 石川雅之氏(漫画家)
★連載1: きむいっきょん ラブ!なこの世で街歩き
タイプの看板(合コン編)
★連載2: 野村雅夫式「映画構造計画書」
「突如始まり、突如終わる」こともある ~活動写真の記憶~
★連載3: 【連載小説】 ハウスソムリエ 寒竹泉美
おすすめの家
今月号では、漫画家の石川雅之氏にインタビューしている。
(もやしもん担当さん(通称:もやしタン)とのやり取りという、ファン垂涎のプロセスも経て。)
先月、USTREAMで石川雅之氏の作画風景を生中継するという企画があった。
「純潔のマリア」第9話、そして日程がかさなった「もやしもん」の作画風景を多くのひとが見ていた。
日程都合上、その最中にインタビューをさせてもらうことに。
「付箋芸」とでも言えそうな付箋での状況報告で、「電話取材」「30分?」と書かれてあったのが、インタビューしていた時間だ。
多くのひとに見守られての作画というプレッシャーや寝不足の日々(想像ですよ)のなか、すごく気さくに対応してもらった。
同じ年に同じ堺市生まれということで勝手な親近感を覚えていたぼくだけれど、さらに親しみを感じるようになった。
で、今回、この連載ではじめて、電話インタビューだった。
改めて言うまでもなく、電話でインタビューするのは難しい。
「間」の問題。
目の前に本人がいれば、たとえば沈黙があったときに、相手が何かを考えていて発言が出てきそうな「待つべき間」なのか、あるいはもう言い尽くした「さっさと次へ行くべき間」なのかが分かりやすい。
電話ではそういったヒントがなく、難しさを改めて実感した次第。
そんな裏側の息づかいもちらりと感じつつ読んでいただければ、これ以上の喜びはない。
